バイトで人見知り克服できた話【飲食バイトは逆転の発想でアリでした】

人見知りの人は、バイト始めるのとか緊張しますよね。
人見知りの女子大生が、飲食バイトした体験談を伺いました。
結論
思い切ってレストランのホールスタッフしてみたら、初めはきつかったけど人見知りも克服できて自信がつきました。
「飲食とか接客のバイトなんて絶対イヤ。」
人見知りの方は、そう思ってもしょうがないんですが
人見知り=「感受性が高い」証拠だと思ってます。
だからか、お客さんを観察してると、何してほしそうか気付けました。
思い切って、接客のバイトやってみるのもいいと思います。
どうしてもダメだなと思ったら辞めればいいだけですからね。
あがり症だったり、人見知りだったり、
人付き合いが得意じゃない方は読んでみると参考になると思います。
田舎育ちで人見知りが飲食バイト
大学入学のため上京し、生活費を稼ぐためにアルバイトを始めました。
田舎から上京したてで、世間知らずの大学生。
バイトといえば、「飲食店スタッフか塾講師」そんなイメージしかなかったです。
人に教えるのは苦手なので、飲食店スタッフにしようと決めました。
料理もできないので、キッチンスタッフではなくホールスタッフと消去法で決まっていった感じです。
私はかなりの人見知りで、しかも極度のあがり症。私を知る友人や親に相談していたら、止められていたかもしれません。
面接・初日の研修をなんとかクリア
求人サイトを見ると、老舗レストランの求人がありました。
格調高い老舗レストランということで安心感もあり、さっそく応募しました。
面接は緊張しすぎて何を話したか全く覚えていません。
それでもなんとか合格し、無事初出勤を迎えました。
初出勤の日は、研修で終わりでした。
就業規則の説明、制服の取扱、お客様と廊下ですれ違ったときの対応などを指導されました。
この時点では特に疑問も不安も抱いておらず、「細かいマニュアルが決まっているのだな」と思ったことを覚えています。
ホールスタッフの仕事、接客を厳しく指導された
研修を無事修了すると、ようやくレストランでの勤務スタートです。
私の採用されたホールスタッフとしての仕事をまとめると
- 来店されたお客様をお席までご案内する
- おしぼり・お水・メニューをお渡しする
- オーダーを受ける
- ドリンクを作って提供する
- キッチンスタッフにオーダーを伝える
- 調理された食べ物をお客様に提供する
- 食べ終えた食器を片づける
- お客様の食べるペースに合わせて調理のタイミングを調整する
- お会計
- お客様が帰られたあとは片付けてお席のセッティングをする
このあたりは勤務する飲食店によって多少変わるかもしれませんが、おそらく大体の流れはどこでも同じで、ある程度マニュアル化されています。
大切なのは、お客様の前では常に笑顔でいること。
常にお客様に気を配り、要望を察して動けること。
老舗レストランだったからか、お客様との接し方はかなり厳しく指導されました。
「お客様に背を向けてはいけません」
「お客様全員を見渡すようにしなさい」
この2点は口を酸っぱくして注意されたことを覚えています。
また、お客様だけでなく、共に働くスタッフにも気を配り、相手が次にどんな動きをするのかを想像しながら、全員がスムーズに働けるよう調整する必要もありました。
最初はお客様の前に出るだけで緊張し、周囲を気に掛ける余裕なんて持てませんでした。
ましてや同僚の次の動きを想像することなんてもってのほかで、ただ与えられた仕事をこなすので精一杯の状況です。
余裕が全くなく、機械的にマニュアルを覚えて、ロボットみたいに動いていたと思います。表情が固く、注意ばかりされていました。辞めるのも時間の問題だなと感じていました。
変化できたキッカケ


機械的に仕事を覚えても、表情や対応などは不自然で居場所がないなと感じていた頃です。
お客様や同僚を観察していたら
お客様が「なにかを欲している」タイミングか気付けるようになっていきました。
ここを逃さず捉えられるようになると、お客様も安心してくださるようでした。
さらに観察を続けていると、お客様が「どんなタイミングでなにを欲するか」が想像できるようになりました。
例えば
「水が少なくなってきているから継ぎに行こう」
「食事のスピードが遅くなってきているから料理はゆっくりめに出そう」
観察を続けていると、ある程度傾向があることが分かります。
些細なことでもお客様が小さく発しているサインを細かく拾って、居心地よく過ごせるようサポートし続けました。
これがキッカケとなり
注意されることもなくなり、対応も自然とできるようになりました。
道が開けた感じがして、バイトで居場所ができた感覚になれました。
もっとバイトしたいなと思うようになったのを覚えています。仕事に自信がついて、スタッフとも自然に会話できるようになりました。「人見知り」だからと困っていたけど、もう過去のことでいいんだなと思うようになりました。
上級スタッフとなりフォローもできるようになった
スタッフに対しても、周囲の環境と必要な仕事、同僚の動きを観察して、かゆいところに手が届くようサポートを続けました。
これが自然と身に着くようになると、行動だけでなく会話にも変化が現れました。
「人見知り」は関係ない。相手のことを考えられればバイトは出来る。
人見知りだったいままでは
「なにを聞いたら良いのか?」
「なにを話せば良いのか?」
分からず、基本的に会話が続きませんでした。
「こんな話をしても面白くないだろうな」
「こんなことを聞いても、返答にリアクションできないな」
と考えてしまう。
結果的になにも言えなくなってしまう経験は、人見知りあるあるではないかと思います。
相手を観察する癖が身に着いてからは、
相手の興味がありそうな内容や相手の求めている反応を話しながら想像することができるようになりました。
振り返ってみると、
人見知りだった頃=他人に興味がなかった
これかもしれません。
「お客様が気持ちよく過ごせること」を第一に考えた飲食店アルバイトでの経験によって、初めて相手に目を向けることに気付けたように思います。
人見知り解消のカギになりました
極度の人見知りでも、飲食店ホールスタッフという典型的な接客業は可能でした。
飲食店はお客様の滞在時間が長く、お客様と接する必要のあるタイミングも多いです。
もしかしたら、販売店スタッフなどはある程度お客様と距離を置くことも必要かもしれません。
アパレルショップの店員さんに話しかけられて、気まずい思いをした経験がある方は少なくないと思います。
私のように、「買い物中に視線を感じるだけで嫌。」という方もいるかもしれません。
それに対して、飲食店スタッフはお客様に常に寄り添い続ける必要があります。
「お客様が求めていることはなにかな?」とアンテナを張り続けることは、つまり相手に興味を持つことと同義なのだと思います。
これが自然にできるようになったとき、人見知りからの脱却を果たせました。
大学生のうちに飲食店アルバイトを経験しておいて良かったと、心から思います。
人見知りの方、人見知りを克服したい方には、本当におすすめのアルバイトです。
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