新卒で認知症介護やってみた話【基本的に辛い・人間力が問われる】

kaigo
たくろー

働いた体験談、蓄積してます。

介護の仕事は、過酷って聞くけどおじいちゃんやおばあちゃんと仲良く過ごせてれば、案外といい仕事なのでは?…

介護と聞くと、人手不足で大変な仕事という印象が強いです。

その上、給料が低いので人気も低いです。

でも、高齢の方に寄り添って仕事をしたいという人も結構います。

これは、認知症介護の現場で働いた女性の体験談です。

手短に言うと、

人生経験豊かすぎるおじいちゃん、おばあちゃんの世話してやろうなんて出来っこありません。

世話させてもらってる位がちょうど良かった。

現場に馴染むには、たくさんの我慢が必要だし、辛いです。

笑顔を絶やさない人間力が必要です。

介護の仕事に興味がある人は、一度読んでおくとタメになるかと思います。

介護を選んだきっかけ

新卒で介護の仕事をすることにしました。

理由に深い意味はなくて、採用担当の人の雰囲気が一番良かったからです。

「こういう会社ならば丁寧に扱ってくれるし、安心して働けそうだ。」

それだけで決めました。

親には、「4年大学を出てまで介護するのか。」と反対されました。

私は給料や仕事内容よりも会社の雰囲気を見ていたので、特に気にしていませんでした。

実際に介護を始めて数ヶ月

世間の言う3K(汚い、臭い、給料低い)は、その通りです。

私は認知症の人だけが入れる施設で働いていたので、汚いという部分では特にそうだったかもしれません。

排泄物を排泄物と認識できない人もいました。

驚かもしれませんが、汚さには慣れてしまいますので問題ないです。

いきなり叩かれたり蹴られたり、顔に唾をかけられたこともありました。

当時はいきなり叩くなんてひどい!と思ってました。

転びそうなのにウロウロするし、物を持っていってしまって隠すし、家に帰ろうとするし、利用者同士で喧嘩するし、と手に負えない状況で疲れ果てていました。

数ヶ月経って気付いたこと

「介護はおじいちゃん・おばあちゃんのお世話をする仕事」とみんな思っているかと思います。

私も思っていました。

しかし数ヶ月経つとそうではないことに気づきました。

そもそも相手は80〜100歳、人生の大先輩です。

介護する側から見ると、こちらがお世話をしているように見えます。

でも、老人からはそう見えておらず、暖かく見守っているような感じだそうです。

若いのに偉いね、困るだろうから手伝ってあげようといった感じなのだと老人の方から聞きました。

介護はお世話というよりも、ただの人と人とのコミュニケーションでした。

日常に関わらせてもらってるだけです。

若手としては、おじいちゃん・おばあちゃんから学ぶことの方が多いです。

私は恋愛相談とかしてました。

友達に相談するよりも、人生長く生きた人の言葉の方のが説得力があってスッキリしてました。

気付いた認知症介護のおもしろさ

認知症といえば「何もかも忘れてしまう」「分からなくなってしまう」と思っている人が多いかと思いますが、そうではありませんでした。

例えば、

・面会に来た目の前にいる人が息子だとは認識できていないが、息子とどこ行った何をした、こういう思い出があるという話はよくする。

・他の利用者に嫌なことを言われてもすぐ忘れてしまうが、あの人は初めて会う人だけどなんか嫌だと言う。

・既婚者なのに自分は結婚などしたことがないと言うが、旦那の写真を見るとこの人だれ?素敵な人ねとニッコリされる。

といったことがありました。

頭では忘れていても、嬉しかったこと、幸せだったこと、辛かったことなど、心で感じたことは忘れていませんでした。

衝撃を受けました。

本人は頭で分っていなくても、心で忘れられない何かがあり、今までは意味がわからなかった行動一つ一つに実は意味があると知りました。

それからはゲームのような感覚で介護をやっていました。

怒ってばかりの人が笑顔になった時の達成感は忘れられません。

認知症介護は基本的に辛い

私の働いていた介護の現場は、以下のようなものでした。

人間関係と離職率

介護を始める人はすぐ辞めてしまう人が多いです。

それも数日、数週間、数ヶ月で。

それは仕事が辛いからというよりも、人間関係じゃないかと思います。

介護は基本的に人手不足なので、みんな余裕がありません。

ピリピリしてますし、人間関係が悪くなってしまっても仕方がない状況だからです。

私は自分がピリピリしないことを心がけていました。

先輩職員がピリピリしていても一緒に悪口を言わないことです。

そうですよね、大変ですよね、分かりますと困ったような笑顔で話を聞き気が収まるのを待ちます。

その後で、○○のライブは次いつ行かれるんですか?

と相手が好きな話題に切り替えて嫌な空気を変えていました。

職員同士のピリピリは利用者にも伝わってます。

そうすると利用者もピリピリしてくるので、仕事が余計に大変になるだけです。

給料面、休日

基本給は大卒でも低いです。

ただ手当てがたくさんあるので、そこを足すと驚くほど少ないわけではなかったです。

実際夜勤をたくさん入って夜勤手当てをもらうと、保険会社で勤める友達よりも給料をもらってました。

その保険会社が給料低かっただけかもしれませんが。

これに関しては正直、運営会社、施設によるのでなんとも言えません。

休みに関しては、シフト制なので3日、4日働いて休みなのでむしろ楽でした。

連勤がない分連休も取りづらいですが、たまに平日に連休を取って旅行に行ってました。

平日休みは旅行会社も安いし、人も少ないしでよかったです。

今はOLで土日祝休みですが、おかげで5連勤が辛く感じます。

介護に向いてる人・向いていない人

介護に向いているのは「思いやりがある人」です。

ありきたりな言葉ですが、ここで言いたいのは「相手の気持ちを想像することができる人」です。

「自分だったらこう思うから」ではなく

「この人はこういう人だからこう思うだろう」と、

今までの関わりの中で知り得た相手の情報から根拠を持って想像できることです。

なので常に主観的な人、人の話を聞かない人、頑固な人は介護には向かないです。

自分が良しとしていることが相手にとっても良しとは限らない、ということを理解できない人は絶対にダメです。

そういう人は「面倒を見てやってる」「こんなにしてやってるのに」といった考えに陥りやすいですし、虐待につながる可能性があると思います。

一番嬉しかったこと

いつも「また明日」と言えば「さっさと帰れ!」と怒鳴ってきていたおばあちゃんがいました。

私がそこで最後の勤務だった時「またね」と言うと、「またくるの?こないならずっとここにいたら?」と言ってくれたことです。

短期の記憶はすぐに忘れてしまう人で、毎日初めましてと挨拶していたのに、驚きました。

心で覚えてくれていたみたいです。

この仕事をやっててよかったと思えた瞬間です

介護は想像以上に大変で想像以上にやりがいを感じる仕事でした。

就職活動や転職活動で介護に少し興味があるけど、中々一歩を踏み出すことができず悩んでいる人にぜひ参考にして頂きたいです。

また何もやりたいことが見つからない人にも選択肢の一つとして参考にして頂ければと思います。

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