【評判】求人広告の営業は売れなく当たり前【ハマると強い】



求人広告の営業って離職率も高いって聞くけど、どうなんだろう?
人とのお付き合いがある営業が志望なんだけど、やっぱりノルマとかキツイのかな…
営業志望だと、求人の数が多い求人広告のお仕事は気になる存在ですよね。
でも、離職率が高いとかそんな理由で敬遠され安い業界でもあります。
今回、求人広告の営業マンとして働いた体験談を頂きました。
結論からいくと、
- 営業の成果が出始めるまではかなりキツイ
- 成果が出始めると、どんどん伸びる人もいる
少しの成果は出ても、伸び悩んで辞める人も沢山います。
でも、何かキッカケがあって成果が出ると、どんどんハマる様に成績が伸びていく人もいます。
自分・会社・商品に自信が持てるようになると世界が変わる。
そんなイメージです。
営業志望で求人広告が気になるなら、読んでおいて損はありません。
就職先は大手タウン誌の代理店
私が勤めていた会社は、大手企業のタウン誌の代理店でした。
主な仕事は2つです。
- 求人募集の営業
- 制作へのブリッジ
タウン誌に乗せる求人の原稿は、2種類あります。
- 本社が管理する枠
- 代理店が管理する枠(地域密着型)
その地域の居酒屋・病院・介護施設等の求人広告は、代理店の担当でした。
お客様企業への営業
↓
契約
↓
原稿制作
↓
入稿
この一環の流れが私の仕事でした。
入社後の研修
新卒で入社した社員は約30人いました。
代理店とはいえ、中規模の企業です。
入社後は営業職らしい洗礼がありました。
研修①:飛び込みで名刺交換しまくる
研修はまず、2日間朝から夜まで名刺交換をしてくることでした。
これは大手広告の伝統行事であり、代理店も例外ではありません。
度胸を付けるための洗礼でした。
街中にあるオフィスビルに入って行き、すべての階のテナントでドアをノックして「人事のご担当者様いませんか?」と言って受付に足を運びます。
出てきてくれたらラッキーで、新人ということで名刺交換をしてくれることもあります。
受付で、お断りされてしまうこともありますが、めげずに走り回りました。
私が獲得できた名刺は160枚
この集めた名刺で、アポ取りの仕事に移ります。
研修②:集めた名刺でテレアポ
2日間集めて来た160枚の名刺を整理できたら、テレアポを開始します。
電話の目的は、名刺交換の際の訪問御礼となります。
併せて、現状の求人状況をヒアリングしして、お客様が提案など聞いてもらえるようなら訪問のアポイントを取ります。
最初は、先輩が同行してフォローしてくれます。
それにより、商談から成約まではスムーズに行うことができました。
独り立ち:安定に入るまでは地獄モード


研修が終わる頃には、仕事の一連の流れは理解できました。
そして、いざ独り立ちとなります。
気の遠くなるようなテレアポ
この代理店で社員がやっていくためには、お客様の獲得が全てでした。
もちろん、新入社員はお客様0から始まります。
- テレアポ
- 飛び込み営業
最初は、とにか苦労の連続です。
この2つを武器に、自分が担当するお客様を開拓せねばなりません。
タウン誌の代理店は同じエリアに、2~3社あります。
同時期に、競合他社も新人営業をやるので、しつこがられます。
それでも、テレアポでのアポイント取りを行っていきます。
1日に100件を越えてくると、相当疲れます。
それだけやっても、数件のアポイントがが取れたら合格点でした。
アポイント準備
アポイントの日程が決まると、そこに向けての準備です。
テレアポの段階で最低2つ確認しておかなければなりません。
- お客様の業種
- 募集時期
新入社員の頃は、アポイントが取れたことに喜びすぎて、情報を聞き取れていないことが多々ありました。
実は、この準備の段階こそが、独り立ちができるかどうかの分かれ目です。
緊張する初アポイント
研修の後は、先輩同行はありません。
はっきり言って、最初の商談はぼろぼろでした。
同行してもらっていた先輩のように上手くできるだろうと思っていましたが、上手く話すことができませんでした。
お客様からの質問にも答えられず、沈黙してしまう事もありました。
反省して、こちらの質問を事前に整理してから再アポイントしました。
不慣れで失礼な対応をしたことを素直に謝ると、もう一度時間を割いて頂けることになりました。
こちらの確認内容は3点です。
- 採用予定人数
- いつまでに採用
- 今いるスタッフの年齢
この3つが分かると、こちらの提案も進めやすくなりました。
それからは、お客様に合わせて事前に確認事項を整理し、沈黙はなりました。
それでも成績の上がらない時期
せっかくアポイントがとれて、
せっかく事前に確認事項の整理ができても、
結局は契約見送りの連続でした。
負のスパイラルに入ってしまい、気持ちが落ちてアポイントも少なくなっていきました。
もちろん、商談も全然決まりません。
研修後、3か月目でこんな状況です。
週末の売上発表は、その場にいることさえ辛くなります。
その後はというと、
空アポイントを作ってスターバックスなどで時間を潰している時期もありました。
時々、諦めてサボってました。
時々サボりながらも、結果が出るまでトライ&エラーでアポイントの獲得を行っていました。
転機が来た、大きな商談
たまたま電話したお客様の中に、私を売れっ子にしてくれた転機がありました。
お客様は介護関係の方です。
電話口でも「そこまで予算は無いですよ。」との話だったので、期待せずに訪問しました。
しかし、お客様の話を聞いていく内に、かなりの人員を採用する必要があることが分かりました。
訪問した場所以外にも数か所の施設を持っており、そこでも採用を考えているとの話でした。
そこで、
同業他社で行った効果的な採用方法や
求人広告の文面などを紹介して話を進めました。
加えて、求人掲載で得られるメリットを詳しく説明しました。
その時に、偶然にも人事関係のお偉いさんが混じっており、気に入って頂けました。
ポンポンと数十万円単位の求人広告の掲載が決定しました。
大急ぎで帰社して、原稿作成に取り掛かりました。
当時の上長もそんなに多くの案件を持って帰ってくるとは思っていなかったようです。
私の報告に驚きながらも、バックオフィスの人たちにも手伝ってくれるよう声をかけてもらいました。
ノルマに対して130%の成果となりました。
それからも継続的にお付き合いさせて頂き、営業活動も安定に入りました。
まとめ:軌道に乗ればなんとかなる
テレアポ営業というのは、軌道に乗るまでがつらい仕事です。
全く成果が出なく辞めてしまう人も多くいます。
求人広告の業界は、苦しいことの方が多いです。
結果が出ない時期は、心身ともにやられます。
しかし、はまるとどんどん結果が出る業界でもあります。
あくまで、私が働いてみて思ったことなので、他にも意見がある方もおられるかもしれません。
ただ、これから就職活動をされる方や、各業界の仕事内容を知りたい方の一助となれば幸いです。