客室の清掃バイトは慣れるまでがきつかった話【だが人見知り大学生でも黙々やれた】

「ビジネスホテルの客室清掃のバイトをした体験談」をうかがいました。
黙々とできそうなので、黙々と働きたい人に人気のバイトです。
でも、きつい印象もあります。
- 綺麗好きな人じゃないと継続するのは難しそう
- あまり表には出てこないから何やってるんだろう
- とにかく体力が必要そう
実際に、客室の清掃バイトしてみたら、
- 部屋が汚くて精神的にキツかったり
- 重い道具を運ぶから体力的にキツかったり
慣れるまでは大変なこともたくさんありました。
しかし、慣れてしまえばメリットも多め。
- 接客がないので楽
- 覚えた清掃の手順は日常に活かせる
- もともと綺麗好きじゃなくても掃除が好きになり、生活の質が上がる
仕事に慣れてからは、スタッフ同士の人間関係も気にすることなく、ストレスなく働くことができた体験談です。
接客がない仕事を探している方や、清掃バイトに興味がある方に役に立つと思います。
客室の清掃バイトを選んだ理由は「人見知り」
大学に入学し一人暮らしに慣れた頃、休日に働けるアルバイトを探していました。
しかし、私は人と関わる事が苦手で、接客業はしたくありませんでした。
かなりの人見知りで、初対面の人と話すときは緊張して黙り込んでしまいます。
人と仲良くなるのにも時間が必要なので、「接客業は絶対に無理だ」と考えていました。
毎日見ていた求人サイトで「客室の清掃スタッフ」の求人を見つけました。
勤務先は、近所の小さなビジネスホテル。
ホテルの清掃なら人と関わらずに黙々と仕事ができるイメージがあり、「私にも出来そうだ」と思い即決しました。
そのビジネスホテルは客室も少なく、清掃スタッフは6名と小規模で、「働きやすそうだ」と感じました。
客室清掃の仕事内容
業務はいたってシンプルです。
- 客室の清掃
- リネン(シーツ・抱布・タオルなど)の交換
- アメニティ(歯ブラシ・ヘアブラシ・コットン等)の補充
清掃手順のマニュアルがあったので、業務内容を覚える事は大変ではありませんでした。
さらに、接客業の様に仕事中にお客様に気を使ったりすることもありません。
清掃し終えた後の綺麗な部屋や達成感は、とても気持ちの良いものでした。
黙々と集中して仕事が出来るので、人見知りな私にはぴったりな仕事だと感じました。
バイトに慣れるまで苦労したこと
体力的にきつい
慣れるまでは、清掃道具やシーツを乗せたカートを移動させることも大変でした。
カートはかなり重く、翌日には全身筋肉痛になるくらいでした。
正直、始めるまでは仕事がそこまで大変だと思っていませんでしたが、実際はかなり体力が必要でした。
短い清掃時間内で完了させる
黙々と仕事が出来るからとはいえ、1部屋に何時間もかけるわけにはいきません。
私のバイト先は、1部屋45分が目安でした。
清掃する部屋数が多ければ多いほど、どうしたら早く丁寧に清掃できるのかを考えなければなりません。
慣れるまでは段取り良く作業する事に苦労しました。
他人が使った物を触る抵抗感
清掃する部屋の中には、綺麗な部屋もあれば汚い部屋もありました。
清掃は手袋をして行いますが、汚い部屋は本当に汚れていて、私も最初は抵抗がありました。
特に水回りです。
トイレ、お風呂掃除は大変な作業になることもあります。
酷い汚れやゴミ、臭いで精神的に辛くなる時もありました。
細かい汚れのチェック
後日知らされるのですが、クレームがあるとやはりショックでした。
- 髪の毛が落ちていた
- 部屋の隅に埃があった
- テレビの上に埃が溜まっていた(すごく細かいものもあります)
清掃後のチェックは念入りにしていましたが、見落としていた時は「よく見ないと分からない事」が多かったです。
私は少しぐらい汚くても気にしない性格だったので、よく見落としていました。
クレームが来ないようにするには、「誰が見ても汚れがないと思う状態」にしなければいけません。
清掃後のチェックは、最初のうちは何度も何度もしていたので大変でした。
私は体力があまりありませんでしたが、動いているうちにつきました。最初は全身筋肉痛になりましたが、慣れれば問題ありません。
清掃スタッフとの人間関係
バイトを始める前は、「職場のスタッフとコミュニケーションがうまく取れなかったらどうしよう」と心配していました。
しかし、いざバイトが始まると、「あれ、結構楽しいかも」と前向きな気持ちになりました。
その理由が、スタッフさんの年齢層です。
40代から50代の主婦の方が多く、おやつをくれたり家庭の話をしてくれたり、何かと私のことを気にかけてくれました。
そのおかげで、何を話せばいいか考え込んでしまう私でも、自然と会話ができました。
話しかけられる事が嬉しく、「人間関係が苦手だと思い過ぎていたな」と気づくことができました。
また、仕事が終わり次第すぐに帰宅するので、スタッフ同士のトラブルなども特にはありませんでした。
圧倒的に女性が多い職場なので、人数が増えたら嫌がらせなども起きるかもしれません。でも、仕事上の最低限の会話にとどめておけば、問題が起きることもほとんどないと思います。
清掃バイトのメリット


黙々と働ける以外にメリットなんかないと思ってましたが、案外と色んなメリットがありました。
自分の部屋を綺麗にするようになった
それまでは、物であふれた部屋で掃除もせず生活していました。
しかし、バイトを経験したことで、「整理整頓された汚れのない空間」がとても気持ち良く感じるようになりました。
そして現在も、綺麗な部屋を維持できています。
順序立てて考えられるようになる
決められた時間内で清掃をこなしていた経験から、「どうすれば早く丁寧に作業を進められるのか」効率的に考えられるようになりました。
これは普段の生活ではもちろん、仕事でも活かせていると思います。
注意力が鍛えられる
清掃後のチェックでは、部屋全体を念入りに見渡します。
慣れていくと、最初の頃は全く気づかなかった、細かな事に気づける様になります。
私は探し物を見つけられないことが多かったのですが、発見できるスピードが早くなりました。
清掃がストレス発散になる
清掃している時間は無心になれました。
何か悩みがあったり、イライラしている時もそれを忘れて集中していました。
綺麗になった部屋を見ると、達成感や爽快感を覚え、心がリセットされた気分になりました
初めは「接客がないから」という理由だけで清掃のバイトを選びました。
でもやってみると、黙々と仕事ができて楽な上に、生活に役立つメリットもあり、一石二鳥でした。
清掃バイトは黙々派にかなりおすすめ


清掃バイトは、単純に「接客がないから楽」ということだけでなく、自分の生活の質を上げることにも繋がると感じました。
私はこのバイトを経験したあと綺麗好きになり、自分の部屋のインテリアにもこだわるようになりました。
おかげで、現在は心地良い空間で日々過ごしています。
もしこのバイトを経験しなければ、今もまだ物であふれた部屋で過ごしていたかもしれません。
最初は大変かもしれませんが、慣れてしまえばとても働きやすく、楽しい仕事だと思います。
一生役に立つようなメリットもたくさんあります。
一方で、他人の物を触るのが無理な方には、かなり大変な仕事です。
これも慣れれば問題ありませんが、根本的に無理な方には厳しいかもしれません。
挑戦しようと考えている方は、こういったデメリットがあるということも知っておいた方が良さそうです。
「 黙々と仕事がしたい」という方には、かなりおすすめできます。
少しでも「やってみよう」と考えている方は、迷わず挑戦してみるのが吉です。