研修医が20人担当で激しく忙しかった話【早く成長できた】

たくろー

働いた体験談、蓄積してます。

研修医で1カ月間、僻地の病院で研修した時の体験談を伺いました。

研修医ではありますが、医師不足で初日から入院患者さん20人の主治医になりました。

人数が多いのはもちろん、病院のシステムに慣れることから始めたので相当に忙しかったです。

仕事が終わらずほとんど病院にいたと思います。




患者さんにも看護師さんにも迷惑をかけて申し訳ない気持ちでした。でも、自分でも驚くくらい早く診療レベルがあがりました。

結果、看護師さんからも応援されるようになりました。



とにかく努力し続けることで、看護婦さんにも認めてもらえるようになります。
研修医としては、厳しい研修としてとらえて専門医になる時の参考にとてもなりました。



研修医は配属先によって、本当に忙しく・キツいです。
でも、どんどんレベルアップしたい人にはこういう環境はおすすめです。

研修医が田舎の病院へ【地域医療研修】

研修医になって1年目の夏に、僻地の病院に勤務しました。

「地域医療研修」という研修医のローテーションの一環として派遣です。

その病院は、車で2時間程かかる場所で周りには何もない、いわゆる田舎の病院でした。

医者の立場からいうと、常勤医師の数が少ない野戦病院的なところです。



研修してきた同期に話を聞くと、とても忙しい病院とのことでした。


とにかく不安で

「どの医学書を持っていくといいのか?」
「どの先生に相談できるのか?」等

事前に情報収集をしていました。


全く違う環境に緊張

研修先の病院は、一般病床100床、療養病床50床の小さめの病院です。

新しく綺麗な病院で、周囲は自然に囲まれ、療養するには良さそうな印象でした。宿舎は、病院から5分くらいでしたがコンビニ等はありません。

布団などの寝具は持ち込みで、ちょっとした引越しです。環境がガラッと変わり、これから始まる生活に緊張していました。



研修が始まると、とにかく仕事の量が多く忙しい

初日の朝は、電子カルテの操作方法を習いました。

各病院でカルテのシステムは異なります。

「患者さんの検査データはどうやって見るのか?」

「点滴や処方のオーダーはどうするのか?」等

1つ1つシステムの操作を覚えることになります。
未熟な研修医ということもあり、使いこなすまでに1ヶ月くらいかかるかなと思いました。



いきなり担当患者さん20人で困惑

カルテも満足に使えない中、初日から院長の患者さん約20人の主治医を任されました。

研修医の自分には相当荷が重いだろうと想像し、
初日から必死で仕事をしました。



激務すぎてあっという間にカルテを使いこなす

操作に慣れるのに1ヶ月かかるかと思った電子カルテを、3日目には当たり前のように使ってました。

機械の操作が得意というわけではないので、単純に仕事量の多さを物語っています。短期間で使えるようになっていた自分にとても驚きました。



研修医でも、未熟で申し訳なく感じる

忙しすぎる毎日でしたが、患者さんにも看護婦さんにも、未熟で申し訳ないと感じる場面がありました。

①研修医なので診療に時間がかかる

仕事は入院患者さんの診療だけでなく、外来や往診の業務あります。

本当に1日があっという間にすぎていきました。



経験も知識も全てが半人前。



時間ばかりかかってしまい、患者さんには色々ご迷惑をおかけしたと思います。

私を若いと思いながらも信頼してくださった患者さんには本当に感謝しています。

②看護師さんに申し訳ない気持ちに

また、一緒に働くコメディカルの方にも迷惑をかけていたと思います。

看護師さんには、特に迷惑をかけてました。

看護婦さんへの指示がうまく出せていないと、混乱させていました。

直接怒られた記憶はありませんが、いつも看護師さんと自分の間に壁を感じていました。

多忙で、肉体的にも精神的にも追い詰められる

夕食を病院で食べ、寝るまで足りない知識を補うために勉強。

深夜、患者さんの具合が悪くなれば病棟に駆けつける。

「少し寝てからまた1日が始まる」という日々でした。

平日は、必死すぎて疲れを感じる前に終わってしまいましたが、休みをもらえて自宅に戻ると「どっと疲れが出てホントにしんどいな…」と感じていました。

頼れる上級医が少ない

院長は気さくな先生で相談しやすかったのですが、とにかく多忙であまり病院にいませんでした。

相談できる医師は他に1人か2人。

研修医がここまで患者さんを担当するのは怖かったです。医師不足が深刻なため、研修医であっても労働力とみなす病院でした。すべての地方の病院が同じではありません。

ターニングポイントになった患者さん

重症患者さんが受診

そんな中ある日、院長の外来に高齢の女性が腹痛で受診しました。

ずっと院長にかかっていた人で、急性の症状が出ていて、基礎疾患もかかえていらっしゃいました。院長は翌日から出張だったので、私は重症患者は他院に紹介してくれたらいいなと思って見ていました。

予感的中で主治医に

しかし、院長はずっとみていた患者さんだからここに入院させると言い、主治医は私になりました。

慎重な治療が求められた

基礎疾患があったため、治療にも制限が出てきます。
どの程度が許容されるのか、1日1日慎重にみていくことにした。

治療がうまくいかず考える日々

患者さんはなかなか良くならず、もどかしい日々が続きました。先輩の医師に相談しても悩むレベルだったので一般的に見ても治療の難しい患者さんでした。

応援されて孤独感が消えた

とにかく考えに考え抜きました。

ある時、看護師さんの一人が「他の方法でも検査できますから、こっちは任せて」と言ってくれました。

今まで孤立奮闘していると思っていましたが、応援されていると感じ励まされました。

努力を認めてくれる人もいて【心底救われました】

応援してくれる人がいると感じて、大分働きやすくなりました。

他の看護師さんからも「先生ずっと病院にいるでしょ、大丈夫?」と身を案じられたりしました。

自分の診療のレベルが低く周りに申し訳ないという気持ちでしたが、努力を認めてくれる人がいて心底救われました。

激詰めされて成長した

たった1ヶ月の間でしたが、経験値は何ヶ月分もレベルアップしました。

追い詰められた分、火事場の馬鹿力で成長が早かったです。

ずっとこのような病院で勤め続けるのは、本当に難しいことだろうと思います。医師不足が深刻な地域医療に関わる方には頭が上がらない気持ちになりました。

研修医としては、厳しい研修としてとらえて専門医になる時の参考にとてもなりました。

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