歯科衛生士になれたけど、いじめで苦しい【冷静に対処が大事】

こんにちは、たくろー(@Takurooc)です。
現役の歯科衛生士さんより働き始めた頃の体験談を伺いました。
はじめは人間関係で苦しんだけど、乗り越えて楽になった話です。
研修の時には、雰囲気も良い職場でしたが、就職してから一変しました。
それでも粘って、、今は落ち着いて仕事できています。
歯科医院だけでなく女性が多い職場で働くことが決まった人は、読んで損はないと思います。
特に、新人衛生士さんに是非読んで頂きたいです。
歯科衛生士になる前に
歯科衛生士になるには、歯科衛生士の専門学校もしくは、大学などに入学し2~4年程度専門的な勉強をし、上学年になると実際の歯科医院へ行き実習が始まります。
通う学校によって様々ですが、私の通っていた学校は1年かけて30カ所の実習所を回り勉強をさせて頂きます。
それと並行しながら、国家試験の勉強と就活を行います。
そして、運命の国家試験に合格すると、晴れて歯科衛生士となります。
不合格の時は、就職先の院長に不合格だった旨を報告し、運がよければ歯科助手として雇ってもらえます。
ダメなら不採用となり、雇ってもらえる医院をまた探すことになります。
人間関係を重視した就職先の選択
就職先の選択はとっても大切です。
私の場合は、実習所の中から決めました。
実習した医院なら、安心感あるので。
実習でよくしてくれた医院さんがあり、ここに絶対就職しようと思っていました。
私の決め手は、人間関係でした。
年の近いスタッフの方がいましたし、実習生の私に気さくに話してくれさらに連絡先の交換までしてくれて、
10代だった私に「お酒が飲めるようになったら、一緒に飲みに行こうね」っと言ってくださったり、
私にとってここは、理想としている就職先だと思い、そこに決めました。
いくらお給料がよくても、
いくら自宅から近くても、
人間関係が良くないと働きにくいと思っていたので、人間関係を重視して選んだ歯科医院でした。
いよいよ歯科衛生士として勤務
そんな私は国家試験に見事合格し、いよいよ新社会人として、初出勤日を迎えました。
1日目はあっという間に終わりました。
何が何だかわからないまま目まぐるしく、一日が終わった感じでした。
1か月たった頃、私はなんだか違和感を感じるようになりました。
「なんだか先輩たちが怖い…」
職場の人間関係は表面上は分からない
虫歯の処置でセメントを練って、虫歯に詰めないといけないのですが
そのセメントをすっごく硬く練ってわざと詰めにくくしたり、
挨拶をしても無視されたり、
舌打ちまでされる始末。
訳が分からず、その理由を聞くことできず
あんなに楽しかった実習生活が磯のように変わっていく日々が毎日怖く、怯えながら仕事に行くのが精一杯でした。
人間関係を重視して選んだ医院なのに、実際にはいじめの実態がありました。
研修時は、全く気付くこともできずショックでした。
いじめに前向きに対処
「対応が非常に冷たい理由を教えてください。」
仮に上司になった先輩から仕打ちを受けていたとしても、
さらにその上の上司がいる環境があれば、事実をエスカレーションすることができます。
勇気は要りますが、明らかな変化もあります。
この先の話は、エスカレーションしても意見が届かない職場での対応策です。
地方などでは、規模の大きい医院も少なく中々難しいケースが多いかもしれません。
歯科医院では、こういう不運も結構あると思うで、どうしていけば良いのかを
私なりに考えて、良くなるため我慢したり、相談したり、職場の人間関係を相手の目線に立って考えてみたり等まとめました。
始めは我慢の連続で蝕まれた
いじめが始まってから、色々と自分の至らない部分を改善するなど、気に入られるように努力は続けていましたが!
仕事にいく車内で急に涙が出たり、吐き気が続き、でも3年はこの医院で頑張ると決めていたので嫌でも、苦しくても頑張りました。
しかし、出勤前にいつも通り髪を結んだときです。なんだか違和感があり、フッと合わせ鏡をしたときでした。
500円玉くらいの円形脱毛症が見つかりました。
初めての事でしたので自分の目を疑い、指でそのハゲを触ると髪の毛は1本もなくツルツルでした。
私、もうダメかもっと思い初めて欠勤しようかと思ったのですが、
欠勤しても次の日の当たりがまたさらに強くなるのも怖かったですし、休むことさえも選ぶこともできませんでした。
限界を感じてから改善するためにやったこと
①院長にエスカレーション
ハゲを上手に隠し、出勤しその日のうちに院長に相談することにしました。
「いじめという言葉が適切かわかりませんが、毎日いじめに近い事をされて毎日つらいです。」
院長に打ち明けたところ、院長からは驚くべき質問でした。
「そうだったの?いじめって、靴の中に押しピン入ってたりしたの?」っと言われました。
まず、院長自体も私が標的にされていることも知っていたのに、知らんふりをしている院長にがっかりしたのと共に、怒りが込み上げてきましたが、どうせこんな人に言っても伝わらないと思い、言う事を諦めました。
②諦めず自分のおかれた状況の分析
私は、自分が何故そういう状況になったのか自分自身の見つめ直し、さらに客観的に自分たちの関係性にも目をつけ考えてみることにしました。
私をターゲットにしていた人は2人。
この二人は私が実習生のときに連絡先を交換した先輩でした。
その内1人は、歯科助手でした。
もう1人は歯科衛生士でしたが歯科助手のほうが勤務歴も長く、年齢も3つほど歯科衛生士の方が下でした。
なので、その衛生士は歯科助手に頭が上がらず、歯科助手の言うなりでした。
他のスタッフもその歯科助手には逆らう事が出来ず、歯科助手のやりたい放題の職場だったのです。
それを実習生だった私は読み取ることが出来ず、勤務して分かったことでしたので時すでに遅しでした。
私が実習の時に見ていたその医院の姿は偽りの姿でした。
今思えば、たった1週間ちょっとの実習で、医院の人間関係や全てがわかる訳なかったなと反省しました。
③態度の悪い歯科助手さんが辞めて解決した
私に当たりが強かったのも、
5年以上勤務している歯科助手よりも、
1年目だけれども歯科衛生士の私とのお給料の差、仕事の内容が違う事にどうやら納得がいかなかったようでした。
確かに院長が頼む仕事量は雑務も含めても歯科助手の方が多かったのです。
5年の勤務歴がある歯科助手と昨日今日は入ったような、ペーパードライバーの歯科衛生士の私なら、歯科助手の方が仕事が出来きるのは、私自身も認識しています。
でも私は、歯科衛生士の専門学校に3年通って、国家試験も合格し今がある事。
さらに1年目なので右も左も分からないなりにも自分で努力してきたつもりでした。
そこを理解していない彼女に違和感を感じましたし、それを理由に私にしてきた事を振り返るとさらに怒りを感じました。
そんな歯科助手は、元々自分の機嫌で仕事をしていたので気に入らないことがあれば、
カルテを投げたりしていたので院長も我慢の限界だったようで、歯科助手を呼び出し厳しくお説教されたそうでその日のうちに保険証を置いて勝手に辞めてしまいました。
結局は、黒幕が辞職して解決しました。
みんな限界だったこともあって、黒幕になっている先輩が辞めることになりました。
私自身の努力は、ほとんど効果がなかったことになりますが、
「結果、オーライです」
その日を境に私は生まれ変わったかのように仕事がやりやすくなり、今まで歯科助手側だった歯科衛生士の先輩も謝ってくれ、今では旅行にも一緒にいく仲になりました。
気に入られる歯科衛生士とは?
では、具体的にどんな人が好まれるかというお話になりますが、大きく分けて3つです。
- 素直である事
- 謙虚であること
- 協調性があること
新人時代は私もたくさん失敗してきました。
しかし、そこで嘘は禁物です。素直であることは信頼にも繋がります。
謙虚であることと、協調性があることは、我を出しすぎない事です。
自分を殺すことまではしなくても良いですが、出る杭は打たれます。
正しいと思える先輩や先生などを立てましょう。
まとめ 人間関係に悩んだら分析と冷静な対処、それでもダメなら辞めるのも手段
いじめる側は何かしらの考えや思いがあって、そのはけ口となるターゲットを探し、発散してしまいます。
そのターゲットになってしまったあなた。
辛いですよね。
しかし、そんな状況に負けてはいけません。
歯科医院では特に、割と資格を持っている持っていないのトラブル良く耳にしますので、心の片隅に置いておいてください。
歯科医院は女性が多く勤務される職場なので、様々なことに気を張り巡らせて気持ちが最初は疲れますが、
1年目は自分のベースを作る時だと思って頑張りましょう。
今、職場の人とうまくいっていない人、自分が職場で浮いていたりしている人はこの記事を見て自分を振り返って見てみて下さい。
思わぬところに落とし穴があるかもしれません。
全てが自分が悪いわけではないとも思います。
自分に関わる人間を客観視してみて下さい。
そうすると、相手にとって自分が嫌われるポイントが見えてきたりします。
対処は、毅然と冷静にやっていくとうまく行くこともあります。
とっても勇気がいるかもしれませんが、
「ダメなら辞めればいいや、」
と開き直るのも悪くないんもんです。
まわりも大人なんだし、あなた自身が冷静にしっかり対処しようとしている姿は、悪くは映らないはずです。
そういう積み重ねが、良い方向に動き出すもんです。
それでも、ダメならメンタル故障など起こす前に転職するのも手段です。
一旦、精神的な病になると復帰まで大変だし不安だし、時間も必要です。
冷静になれる時間を作って、自分と向き合いながら道を選ぶといい結果につながると思います。