人見知りでもアパレル店員になるには【接客を学んで裏方の仕事もちゃんとやれば問題なし】

20代フリーターの男子が2年間、アパレルのショップ店員をした体験談です。
応募のきっかけは、人見知りを克服したいと思ったからでした。
最初は緊張しっぱなしでしたが、周りの人たちの助けもあって、徐々に慣れることができました。
やってみて分かったのですが、アパレル店員になるには
- 接客はある程度パターンがあるので、先輩に習って覚えれば問題なし
- 身だしなみはやはりお金がかかる
- 検品・品出しの仕事を頑張っていたら周りにも評価された
このような感じでした。
スタッフのコミュ力が高いので、内気な人でも逆に話しやすかったです。
人見知りには厳しいイメージがあるショップ店員。
ですが、いざやってみると非常に働きやすいことに気がつきました。
それに人見知りも克服できたので、充実した2年間だったと感じています。
人見知りがアパレル店員してみた話


20代でやりたいことが定まらずフリーターとして生活していました。
極度の人見知りだったので、できるだけ人と話す必要のないバイトを選んで黙々と働く日々でした。
楽ではあったのですが、他人と上手く関われない自分に劣等感を抱えていたのは事実です。
そんな自分を変えたいと思い、1番向いていなそうなアパレルのショップ店員に挑戦しました。
さっそく新しくオープンするショッピングモールの、自分が興味のあるブランドのお店に応募。
面接ではとにかく大きな声で話すことを意識していたら、すんなり採用してもらえました。
不安とは裏腹にたくさんの仲間ができた
新規オープンの店舗ということもあり、最初の仕事は開店準備。
店長や先輩スタッフの指示のもと、棚や備品を設置したり、届いた商品を販売できるように並べたりと体力を使う仕事が多かったです。
待機時間が多く、雑談も許されていたため和気あいあいとした雰囲気で楽しく働いていました。
働く前は他のスタッフと仲良くやれるのか心配でしたが、みんな会話好きでコミュニケーションスキルが高いため、人見知りの私でもすぐに仲良くなることができました。
そのうちモール内の他のお店のスタッフとも関わる機会が増えたのですが、やはり話しやすい人が多かった印象です。
最初は失敗続きの接客
準備期間が限られていたため、接客については店長や先輩からの研修のみでオープンを迎えました。
新規オープンで込み合う店内で初めての接客。
当然、緊張して上手く話すことができず、お客様に迷惑をかけてしまうこともしばしばでした。
「もういいよ!」
なんて厳しいお言葉をいただいたこともあります。
わからないことがある度、店長や先輩に何度も助けてもらいながら乗り切っていました。
この期間は、極度の緊張で毎日ヘトヘトになりながら無我夢中で働いていたのを覚えています。
スキルを身に着け人見知りを克服
オープンから少し経ち、客足も落ち着いた頃から本格的な研修をすることになりました。
- 店長による接客や商品知識についての研修
- モールの勉強会への参加
- 他店舗へのヘルプ
こうした研修に積極的に参加するうちに、接客や人との会話にはスキルやパターンが存在することを知ります。
同時に、それまで他人との会話をすごく難しいものだと思い込んでいた自分に気づかされました。
技術的なことを学んでいくうちに、自然と接客ができるようになったのには自分でも驚きでした。
また、商品知識がついてきたことも自信を持って接客できるようになった要因です。
接客以外の仕事も評価してもらえるのが嬉しい
接客や会話はできるようになってきたのですが、やはり人見知りの性根は変わりません。
もともとコミュニケーション能力が高い同僚や先輩たちの姿を見ると、やはり劣等感を抱いてしまいます。
「やっぱり人見知りにはできないのかな」
そう思うこともありましたが、逆に私の方が評価してもらえる仕事があることに気がつきました。
それは入荷した商品の検品や品出し、ストックルームの整理やパソコンでの作業などの裏方仕事でした。
もともと黙々とやる仕事が好きな私は、そうした作業を積極的にやっていたところ、担当として役割をもらうことができました。
人見知りにも利点があることを知れたときは、とても嬉しかったです。
アパレル店員のメリットとデメリットまとめ
色々な人に支えられて過ごした2年間。
そのなかで感じたメリット・デメリットをまとめます。
メリット
- 人見知りを克服する術を学べる
人見知りの気質自体は変わりませんが、人と上手に話すためのスキルを学ぶことができます。
おかげで、人見知りとは思われないようになりました。
- いろんな人と仲良くなれる
ショップ店員をされている方は、もともと会話好きでコミュ力の高い人が多いです。
そのため、こちらが人見知りでも楽しく話すことができるのですぐに仲良くなれます。
もちろん、あまり人と関わりたくない場合は察してそっとしておいてくれるので安心です。
- 朝がゆっくり
ショップは他の業種に比べて朝の時間にゆとりがあるのが特徴です。
朝ゆっくり寝られるのは非常に楽でした。
- 社割で安く商品が買える
社販を利用して通常よりかなり安い値段で商品を買うことができます。
好きなブランドだったのでとてもお得でした。
デメリット
- 拘束時間が長い
ショップ店員の仕事は基本的に拘束時間が長い傾向があります。
オープンからクローズまでの通しの場合、10時間以上の勤務がザラです。
そのため、通し勤務の日は仕事以外ほとんどなにもできないのが不満でした。
- 帰りが遅い
閉店までの勤務の場合、帰りが遅い時間になります。
お店が閉まってからレジ締めや売り場の整頓作業などをしなければならないからです。
朝型人間の私にとっては少し辛いところでした。
- 給料が安い
これがショップ店員の最大のデメリットでした。
繁忙期と閑散期の差が激しく、客足が少ない日は容赦なくシフトを削られがちです。
また、仕事用の服を買ったり身なりを整えたりするのにお金がかかるため、実際の収入はかなり低くなります。
アパレル店員になるには真面目さと身だしなみ


アパレル店員になるには
- 検品などの裏方仕事も頑張る真面目さ
- 身だしなみをきれいに保つこと
この2つがあれば後は、接客などを先輩から学んでいけば問題なしでした。
欲を言えば、話をするのが好きな人、人と関わるのが好きな人には向いているなと感じました。
人見知りの私にとっては、この仕事のデメリットは金銭面だけでした。
それ以外は非常に充実していて、なかでも人見知りを克服できたのは最大の成果です。
接客スキルのおかげで、その後就いた職業では円滑なコミュニケーションがとれるようになりました。
人と接するのが苦手な性分は変わりませんが、今では人見知りだと思われることはありません。
ショップ店員の仕事は、私のように人見知りな自分に悩まれている方におすすめできるアルバイトです。